代表世話人あいさつ

日本栄養材形状機能研究会 代表世話人
近畿大学 名誉教授
社会福祉法人 大阪暁明館 大阪暁明館病院 外科 顧問
大柳 治正

 栄養療法はあらゆる医療行為の根幹を成すものであり、NSTの活発な活動に相まってその重要性の認識は近年一層高くなっています。とりわけ経腸栄養法は経静脈栄養法に比し安価で、かつ消化管を経て吸収されるという生理的な手段であることから様々な患者に幅広く用いられるようになってまいりました。

 一方、経腸栄養法の問題点としては、下痢や腹部膨満感、嘔気・嘔吐などのいわゆる消化器症状が以前より指摘されており、特に、胃食道逆流に伴う誤嚥性肺炎は大きな問題であることはご承知のとおりです。

 かかるなか、栄養材の形状を液状から変えて投与することにより、このような問題点に対し効果を示すという報告が見られるようになりましたが、 栄養材の形状に関する呼称や投与に関しては一定の見解はなく、科学的根拠も未だ不十分として、2007年に有志により日本栄養材形状機能研究会Japanese society of functional structure of nutrients (JSFSN)がclosedな会として立ちあげられました。4つのワーキンググループに分け、用語WGは用語の定義:半固形化、粘度測定の標準化、離水測定の標準化などを、調査WGは半固形化に関する全国アンケート、半固形化栄養剤投与の長期観察調査を、研究WGは動物実験の実施、臨床研究の実施によるエビデンスの構築を、摂食嚥下WGは嚥下調整食の調査、嚥下造影検査食の調査、嚥下調整食の概念の構築をそれぞれ担当し、7年間でかなりの成果が得られました。

 こうした現状下、栄養剤の形状がもつ機能をより深く探究し医療に役立てていくため、2014年4月1日よりopenな研究会に改編し、より多くの医療従事者に参加を呼びかけることにしました。まだまだ検討すべき課題は山積しており、臨床栄養研究の領域では世界に類をみない研究会と自負しています。
可及的多数の方と一緒に勉強出来れば幸いです。

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